海外ドラマ「SUITS (スーツ)」で英会話 シーズン1-1 <Lesson #2>

どうして簡単な単語ばかりなのに海外ドラマを観ててもすぐに理解できないか?

それはネイティブがよく使うフレーズ (カタマリ) としての意味を知らないから。

このブログでは海外ドラマ「SUITS (スーツ)」に出てくるセリフを通して簡単そうであまり知らない、なのにネイティブがよく使う表現を取り上げていきます。

ビジネス・日常シーンで使える英語表現 <Lesson #2>

⑪ think on one’s feet

<Harvey>
We need people who think on their feet, not another clone with a rod up his ass.

お硬いクローン人間みたいなやつじゃなく、すぐに決断できるやつが必要だ。

★think on one’s feet は「すぐに決断する」

その他の語注
with a rod up his ass は「ケツに rod (さお) を突っ込んだ状態」ってこと。
rod は硬いもの。rod は「お硬い人」の象徴と考えられています。
ケツに rod を突っ込んだままのようなお硬い人 → 転じて「つまらない人」を表す表現です。

同じ表現で rod のかわりに have a stick up one’s ass って言ったりもします。

⑫ give someone a cachet

<Louis>
Harvey, the fact that we only hire from Harvard gives us a cachet that’s a little more valuable than hiring a kid from Rutgers.

ハーヴィ、我々がハーバード大卒しか採用しないのは、ラトガーズ大卒のガキよりも箔がつくからだ。

★cachet はフランス語で「名声」って意味。そこから give someone a cachet で「名声を与える」つまり「箔がつく」と訳したりします。

⑬ how it is

<Jessica>
Louis, this is how it is.

ルイス、もう決まったことよ。

★how it is は直訳すると「そのようなやり方」
「そういう物」という意味にもなります。
ここからルールなどで決まっていることなどを説明する際に使います。

⑭ out of line

<Harvey>
Louis, I apologise. I was out of line.

すまん。言い過ぎた

★この line は常識などある程度の「範疇」を指し示します。out of は「〜から外れる」
日本語でも「常識外れ」のように外れを使いますよね。英語も同じなんです。
この表現に強調の way をつけると
He’s WAY out of line. (あいつ、マジでぶっ飛んでんな) みたいな感じでも使えます。

⑮ come up with

<Nurse>
Then I’m afraid you’ll have to come up with 25,000.

なら、2万5千ドル用意してもらわないと

★come up with は「〜を思いつく」という意味でよく使われますが、with のあとに金額を置くと「金額を用意する (工面する)」という意味にもなります。

⑯ a hell of a lot

<Mike>
That’s a hell of a lot to ask.

要求が多すぎる

★a hell of で「多さ」を表します。a lot だけでも多いことを表しますが、a hell of a lot としてやると多さを強調できます。
ほかにも I had a hell of a good time. (めっちゃ楽しかった) みたいな使い方もできるのでぜひ覚えておいてください。

⑰ clear one’s schedule

<Harvey>
Dona, Clear my schedule tomorrow. You and I are hiring a new associate.

ドナ、明日の予定は空けておいてくれ。新しいアソシエイトを採用する。

★予定を空けるときに使う動詞は clear

その他の語注:
associate 以外にもドラマ「SUITS (スーツ)」で出てくる法律事務所内での3つの肩書を覚えておきましょう。

(1) partner
パートナーは弁護士の中でも出資者としての地位があり、代表と同レベルの権利を持ちます。
単に「仕事をする仲間 (partner)」ではないことに注意が必要です。

(2) associate
アソシエイトは事務所内で働くその他の弁護士

(3) paralegal
弁護士の事務処理などの手助けをする、いわばアシスタント

⑱ give someone a hard time

<Harvey>
Donna, we’re gonna need to streamline this. Give each guy a hard time. Before you send them back, give me a wink if they say something clever.

効率よくやろう。全員にやっかいな質問をして、もしそいつがキレ者ならこちらによこす前にウィンクするんだ。

★give someone a hard time は直訳すると「人に大変な時間を与える」
ここから転じて「つらい目に合わせる、手こずらせる」のような意味になります。
今回は採用面接でのシーンなので「やっかいな質問をする」と訳しています。

⑲ pass the bar

<Mike>
What if I told you I consume knowledge like no one you’ve ever met and I’ve actually passed the bar?

もし他の誰よりも大量に知識を吸収することにすぐれてて、実際に司法試験に受かったって言ったらどうする?

★the bar には「弁護士業」という意味があります。(必ず定冠詞 the をつける)
弁護士業に pass (受かる)、つまり司法試験に受かるという意味で使われます。

その他の語注:
consume は「吸収する」という意味を持ちます。特に大量に吸収するという意味で consume を使います。

⑳ get it out of the way

<Rachel>
Good. You’ve hit on me. We can get it out of the way that I am not interested.

そう。私のことナンパしてるのね。興味ないからやめとくわ。

★get it out of the way は「道を開ける」とか「どく」という意味。
get it out of the way that I’m not interested で「興味ないことはやらない」という意味になります。

その他の語注:
hit on someone で「ナンパする」

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